現在、全国的に中学校での硬式テニス部が不足しています。特に、公立中学校においては大多数が軟式テニス部であり、硬式テニスを望む中学生は硬式テニス部のある私立中学校への進学か、テニススクールでの活動かの選択を迫られています。
原因は数々ありますが、大きくは、慣例と当初、硬式テニスが公益財団法人「日本中学校体育連盟」(以下:中体連)に属していなかったことが挙げられます。これまで、様々な働きかけによって硬式テニスの中体連への加入が求められ、徐々に加盟状況は改善されてきています。
中体連における硬式テニスの位置づけとは別に、どちらにしても、様々な課題によって硬式テニス部が創設されたり、増加するかどうかは各校、各団体等に委ねられるとも言われています。
そこで本会は、中体連の硬式テニスに対する活性化の応援と、実際に中学校に硬式テニス部を創設したり、現在活動中の硬式テニス部を支援するために立ち上げました。
これまで、なかなか現実化されない原因として、親である保護者やPTA等の団体が硬式テニス部創設の提案をするものの、学校側から指導者の不在やコート等の問題から受け入れられない傾向があります。何より、提案を発信する側であるPTA等の団体の役員も子供の卒業等から入れ替わりがあり、提案が継続化されず希薄化されてしまうことも大きな要因と考えられます。もちろん、硬式テニス関係者の力不足も間違いなくあります。
そこで、まずは提案を希薄化することなく継続的にするために、本会は提案を発信していきます。
本会は、軟式テニスを衰退させることが目的ではなく、日本発祥である軟式テニスと共存し、中学校進学に伴って子供たちが多数のスポーツから自由に選択できる環境作りを目標としています。